高知M:TGトピックス
2002/10

 

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2002/10/20 2002年度MTG高知最強位デッキ分布総括
2002/10/20 2002年度MTG高知最強位結果
2002/10/03 オンスロートの誤訳情報
2002/10/01 オンスロートのカードリスト発表
2002/10/01 変異でご注意

 

2002年度MTG高知最強位デッキ分布総括
2002/10/20

 今回の高知最強位戦は11月から環境を先取りしたスタンダードで行われた。まだ、戦闘能力が保証されたデッキ情報がどこにも無い状態でのメタゲームは、カオス状態であったといえるが、それでもしっかり研究を重ねたデッキが上位に並んだといえる。まずは以下の表を見てみよう。

Deck Type
All
Top16
Top8
Black Contorl
7
4
1
Red Burn
5
3
2
GW Beatdown
4
-
-
UB Upheaval
3
1
-
GR Steroid
3
1
1
Mono Elf
3
1
-
Mono White
3
-
-
GU Madness
2
1
1
GU Beatdown
2
-
-
Red Goblin
2
-
-
UW Mobilization
2
1
1
GUw Madness
2
1
1
Black Beatdown
1
1
1
GRw Steroid
1
1
-
GB Braids
1
1
-
etc
9
-
-
Total
50
16
8

2002年度MTG高知最強位戦のデッキ分布表

→上位8名のデッキリスト

→その他の注目デッキリスト

 今回の一大勢力は、50人中8名が選択した黒コントロール。これは、OBCの黒コンに《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator(ON)》をドローエンジンとして組み込み、より安定志向に振ったデッキである。
 Undead Gladiatorは3/1なので殴ってよし、引いて良しのクリーチャー。Undead Gladiatorの能力はアップキープ中なら何度でも起動できるので、不要カードを捨てて回収、Undead Gladiatorをサイクリング、要らないカードなら捨てて、Undead Gladiatorを回収・・・という繰り返し動作が出来るのである。

 続いて赤単系が7名。そのうちバーン系が5人である。このデッキはオンスロートで登場した《焦熱の火猫/Blistering Firecat(ON)》と《プラズマの連鎖/Chain of Plasma(ON)》が、これまでパンチ力不足だったバーンデッキを戦闘能力の高いデッキに押し上げる事となった。

 そして、GUマッドネス。10月までのスタンダード、OBCを席巻してきたこのデッキはインベンジョンブロックを失っても、まだまだ戦闘能力十分。
 オンスロートからの恩恵は《ルーンの解読/Read the Runes(ON)》とサイドボードの《帰化/Naturalize(ON)》くらいか?マナバランスが難しくなったとはいえ、Naturalizeによりアーティファクトへの対応力を手に入れたので、プラスマイナスゼロってところか?

 数は大勢力ではなかったものの、これから良く見かけるタイプとして、噂の《動員令/Mobilization(ON)》をキーにしたパーミッションデッキ。動きは往年のカウンターポストを思い出させ、クリーチャーデッキには無類の強さを発揮する。
 しかし、序盤の動きが大味なので、まだまだスキが多そうでもあるが、元々青白という色からも対応力が高いデッキであるので、メタが固まり始めると台風の目にはなりそうな気がする。

 ところで、今回の注目プレイヤーはなんと言っても、大阪からの特別招待選手の黒田正城。今回は自分のキャラはステロイドでしょう・・・ということで、新環境対応型のステロイド(タッチ白)を持ち込んだ。
 マッドネスメカニズムに、オンスロートの注目クリーチャーである《貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth(ON)》をメインに、《悪辣な精霊シルヴォス/Silvos, Rogue Elemental(ON)》をサイドに組み込んだデッキ。結果は決勝に一歩及ばずの4-2であったが、十分にそのポテンシャルを見せてくれたといって良いだろう。

 最後に、今回のトーナメントでその黒田も注目したデッキとして白ウィニーを紹介しよう。今回は3-3と振るわなかったものの、優秀なシステムクリーチャー満載。《拒絶魔道士の代言者/Spurnmage Advocate(JU)》、《鞭縄使い/Whipcorder(ON)》、《真実の信仰者/True Believer(ON)》は、相手の戦略を狂わしてくれる事請け合いである。
 そして、息切れを防ぐ為のMobilization。これらを《栄光の頌歌/Glorious Anthem(7E)》と《聖餐式/Divine Sacrament(OD)》でパワーアップ。侮りがたいポテンシャルを持っているといえるだろう。

 これからの環境は、今までのように《サイカトグ/Psychatog(OD)》が制圧する環境ではないことは確かであり、色んなデッキが登場していく楽しみな時代と言えるであろう。さぁ、マジックを楽しもう!

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2002年度MTG高知最強位結果
2002/10/20

 10/20にこの1年の高知大会での上位入賞者だけによるトーナメント、2002年度MTG高知最強位戦が行われた。最強位戦も今年で6回目。毎回、一味違った環境で行ってきた最強位戦。今年は、11月からのスタンダード環境を先取りした環境で行われた。


黒田 正城


 オンスロートが発売されてから、わずか2週間強。参加者もこれまでのサイカトグを意識したメタゲームからの激変に、四苦八苦、暗中模索しながらも、自慢のデッキを持ち込んできた。その結果、戦闘能力が保証されたデッキが無い状態でのメタゲームは混迷を極めた。しかし、どの顔も嬉嬉として新環境を楽しんでいた事を記しておこう。

 今回の目玉は何といっても大阪からの特別招待選手の黒田正城の参加。日本を代表するデュエリストを囲んでのデュエルは、地方のデュエリストにとっても良い刺激を与えたのではないだろうか?残念ながら、黒田は高知の富永と前川の2名に敗れて4-2の12位となり、決勝進出は逃したが、サイドイベントのブースタードラフトなどでドラフト技術の水準の高さを見せつけ、参加者を喜ばせていた。

 さて。参加者50名で行われたこの最強位戦。スイスドロー6回戦の結果、決勝トーナメントに進んだ8名は以下の通り。


山中 稔久

本田 充

野口 雄司

鈴木 展

藤原 一成

富永 誠

安部 亮

大西 浩二

★ 予選結果(スイスドロー6回戦・上位8名のみ抜粋)

Rank
Name
Points
Op-Match
Win%
Deck Type
1
山中 稔久(香川)
15
65.5556
GU Madness
2
本田 充(愛媛)
15
42.5926
Red Burn
3
野口 雄司(高知)
14
63.1111
Red Burn
4
鈴木 展(高知)
14
62.0370
GUw Madness
5
藤原 一成(高知)
14
62.0370
GR Steroid
6
富永 誠(高知)
14
58.5185
Black Beatdown
7
安部 亮(愛媛)
13
55.7778
Black Contorl
8
大西 浩二(愛媛)
13
50.9259
UW Mobilization

→総合順位

→上位8名のデッキリスト

 決勝ラウンドが始って2時間後、決勝卓に座っていたのは、愛媛の安部と香川の山中。安部亮は黒コン、対戦者の山中稔久はGUマッドネス。安部のデッキはオンスロートで登場した、《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator(ON)》を従来の黒コンに組み込み、よりドロー能力が優れるタイプに生まれ変わり、その動き方は目を見張るものがある。対する山中は従来のマイナーチェンジの領域を超えていない感はあるが、そこはOBCからスタンダードまでを席巻したGUマッドネス。まだまだポテンシャルはトップクラス。はてさてどうなるか?

 まずは、1本目。両者順調にマナを展開しつつ、盤面は安部が山中のクリーチャーを淡々と除去し続ける状況が続く。手札にある最後の除去である《もぎとり/Mutilate(TO)》で場を一掃するが、山中のドローはそれを上回っていた。彼の手札にはまだまだ《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》をはじめとするアタッカーを保持しており、そのまま押し切る展開となった。安部としては、マナは豊潤はあったので、ドローエンジンであるUndead Gladiatorがあれば、違う展開も考えられたのであったが、彼の手札には土地しかなかったという、ある意味、安部らしい死に方であった。

 さて、2本目。安部は1ターン目の《強迫/Duress(7E)》で山中の対黒用のカードである《たい肥/Compost(7E)》を叩き落す。続いて、《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(7E)》を《仕組まれた疫病/Engineered Plague(7E)》で屠り、彼のドローエンジンを止める。実際山中の手札には土地が無く、必死に《ルーンの解読/Read the Runes(ON)》をX=1で回したりするが、序盤で一瞬マナの展開が遅れたことは致命傷。
 安部は、《陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers(TO)》の助けから、Undead Gladiatorが大回転。やっと、山中がマナが揃った時には安部のマナ源も手札も十分状態であり、全てのクリーチャーを除去された山中はやむを得ず第一弾の《激動/Upheaval(OD)》。
 仕切りなおしたものの、山中のドローはやっぱり芳しくない。土地ばかり引き続ける山中。またまた、泣きながらUpheavalで再度仕切りなおしをするものの、安部の除去の数を上回るアタッカーを手に入れることの出来なかった山中は、大出力の《堕落/Corrupt(7E)》の連発を食らうこととなる。これで1勝1敗となった。

 さぁ、泣いても笑ってもこれが最後の3本目。2本目とは違い、両者とも順調な立ち上がり。山中は《入念な研究/Careful Study(OD)》から《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》を展開という絶好のスタート。対する安部も慌てず騒がず、山中の並んだクリーチャーをMutilateで一掃。丹念に彼のクリーチャーを除去していく。
 序盤の攻防を順調に乗り切った安部は、2本目で見せた大出力のCorruptを叩き込み、山中のライフを8まで追い込む。そして、サイドからの《東の聖騎士/Eastern Paladin(7E)》で山中のアタッカーの出現を許さない状態とした。
 お互いに手札はなし。山中の場にMerfolk Looterのみ。このままEastern Paladinが山中を倒すか?と思ったとき・・・流れが変わった。山中は値千金のUpheavalをドロー!場のギャラリーもどよめく。
 早速、仕切りなおして再度Merfolk Looterを展開。逆に山中だけドローエンジンを持つ事となる。この後は、山中が2戦目の腐れドローが嘘のように、《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》、《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TO)》、《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》を展開し、安部の必死のMutilateも《狡猾な願い/Cunning Wish(JU)》からの《対抗呪文/Counterspell(7E)》でシャットアウト。次ターンに山中のクリーチャーが16点の勝利の行進。1時間に及ぶ大熱戦に決着をつけた。


1位の山中(左)と2位の安部(右)

 山中は2年前の2000年度高知最強位戦で決勝に進んでいるが、その時は惜しくも準優勝に終わっていた。しかし、今回は起死回生の《激動/Upheaval(OD)》が高知最強位の名誉とオンスロート3BOXを呼び込んだ。おめでとう!

 

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オンスロートの誤訳情報
2002/10/03

 翻訳チームより、今回のオンスロートの誤訳に関する情報が発表されている。カードの機能が変化するカードもあるのでご注意。


《魂を見つめるエイヴン/Aven Soulgazer》(カード・タイプ)
 誤:クリーチャー ― 鳥・兵士
 正:→クリーチャー ― 鳥・クレリック

《動員/Mobilization》(カード名)
 誤:《動員/Mobilization》
 正:《動員令/Mobilization》
  (ポータルの《動員/Mobilize》との日本語名の重複を回避するために訂正。)

《総帥の召集/Patriarch's Bidding》(テキスト)
 誤:これにより自分が選んだタイプを持つクリーチャー・カードをすべて場に戻す。
 正:これにより選ばれたタイプを持つクリーチャー・カードをすべて場に戻す。

《沈黙の死霊/Silent Specter》(テキスト)
 誤:沈黙の死霊がプレイヤーにダメージを与えるたび、
 正:沈黙の死霊がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、

《吸魂/Syphon Soul》(テキスト)
 誤:他のプレイヤーはそれぞれ2点のライフを失う。あなたはこれにより失われたライフの総数に等しい値のライフを得る。
 正:吸魂は他のプレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。あなたは、これにより与えられたダメージに等しい値のライフを得る。

《焼けつく肉体/Searing Flesh》(テキスト)
 誤:プレイヤー1人を対象とする。
 正:対戦相手1人を対象とする。

《陽光の突風/Solar Blast》(テキスト)
 誤:あなたが陽光の突風をサイクリングしたとき、あなたは「クリーチャー1体を対象とする。陽光の突風はそれに1点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
 正:あなたが陽光の突風をサイクリングしたとき、あなたは「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。陽光の突風はそれに1点のダメージを与える」ことを選んでもよい。

《謎めいた門/Cryptic Gateway》
 誤:2体のクリーチャーと共通のクリーチャー・タイプを持つクリーチャー・カード1枚を場に出す。
 正:2体のクリーチャーそれぞれと共通のクリーチャー・タイプを持つクリーチャー・カード1枚を場に出す。


→オンスロート・翻訳ミス一覧

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オンスロートのカードリスト発表
2002/10/01

 プレリリーストーナメントも終了し、HJとWoCのサイトでそれぞれ公式のカードリストが発表となっている。なお、日本語版にはいくつかの訂正が発表されています。

→オンスロート日本語版カードリスト

→Onslaught Spoiler List


《魂を見つめるエイヴン/Aven Soulgazer》
カードタイプ
誤:クリーチャー ― 鳥・兵士
正:クリーチャー ― 鳥・クレリック

《動員/Mobilization》
カード名
誤:《動員/Mobilization》
正:《動員令/Mobilization》

《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》(プレミアムカードのみ)
マナ・コスト
誤:(欠落)
正:1BB

《思考繋ぎのプライモック/Thoughtbound Primoc》
テキスト
誤:あなたのアップキープに、
正:あなたのアップキープの開始時に、

《ゴブリンの監督官/Goblin Taskmaster》
テキスト
誤:ゴブリンを1体対象とする:
正:ゴブリンを1体対象とする。


 なお、このリストを元にリミテッド戦用のデッキ登録用紙を作成しました。トーナメント主催者の方など、必要な方はどうぞ。

→オンスロートデッキ登録用紙(日本語&英語)
(Excel97以上で閲覧可能)

 

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変異でご注意
2002/10/01

 この週末は日本各地で変異で大暴れだったかと思いますが如何だったでしょうか?先のトピックスでも変異クリーチャーをプレイする際の注意を取り上げていましたが、じゃぁ、もしも変異ではないカードを変異であるかのようにプレイした場合はどうなるのよ?という疑問について、DCIJUDGE-L NetrepのRune Horvikが見解を発表しています。


 変異のルールに関してプレイミスをした場合にどうするのか、という質問がたくさん寄せられているので、ちょっと助言をしたいと思う。

 変異に関する間違いは、基本的に2種類ありうる。一つが、変異を持たないカードを裏向きにプレイしてしまう場合。それから、ゲームが終了した時など(「かき集めた」時)に裏向きのカードを公開しない場合だ。

 変異を持たないカードを裏向きにプレイし、そのままにしたときに、それに気付かない、ということはあり得ないと言っていいだろう。裏向きのカードを表にする方法はいろいろあるので、この類のイカサマは非常に割の悪い賭けだ。そして、この類の不正なプレイを行なったプレイヤーは、DCIペナルティ・ガイドラインの『不正行為』の項に則って処罰されることになる。

 カードを公開せずに「かき集めた」プレイヤーは、『プレイミス−中度』の罰則(一度めは【警告】)が妥当だろう。そして、同じ違反を繰り返した場合、【ゲームの敗北】に格上げすればいい。この行為によって有利を得る可能性は高いので、「かき集める」行為は悪いことだ、と告知すべきだろう。
 「対戦相手がカードを見せずに『かき集めた』」と主張するプレイヤーにも注意しなければならない。

 トーナメントの開始前には、ジャッジおよびトーナメント主催者は、変異がどのように働くのか、そして間違ったプレイをした場合の扱われ方についてもきちんと説明すべきだ。これによる不正の可能性が高いので、場を離れる時やゲーム終了時に公開して不正の疑いを晴らさなければならない、と説明しろ。
 プレイヤーに、投了する際には「かき集める」のではなく、きちんと口頭で「投了します」という意思表示をするように教育すべきだろう。こうすれば、不正の可能性をなくすことができるのだ。また、ゲーム終了時に、対戦相手に裏向きのカードを公開するように自発的に問いかけることを薦めるのもよい。
 また、ジャッジがフロアを歩いている間には、「ランダム変異チェック」を行なうのもいいだろう。ゲームの邪魔にならなければ問題ない。私はやる。

 これからの1年間に、もっと多くのトーナメントを行なっていくことになる。その時に、ルールを不正に利用しようとする輩、その中でもジャッジを呼んで対戦相手が「かき集めた」というウソを主張したりする輩を淘汰するためには、トラブル解決能力が必要不可欠である。今週末は上手くいかなかったとしても、この後のシーズンの間にはより上手くできるようになるだろう。

原文:Rune Horvik 翻訳:*ぱお*/米村 薫


 全てのトーナメントでこのままの裁定が下されるとは限らないが、基本的にこの裁定が世界共通の認識であろうと考えられます。ジャッジの方はトーナメントの最初の説明で、プレイヤーへの注意を喚起を促してくださいね。

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