★ 2000/05/27 2000年度MTG日本選手権 本戦


★ 日本選手権レポート

 夜行バスに揺られて11時間。やってきました、東京池袋。2000年度MTG日本選手権に出場を果たした、高知+徳島のデュエリスト4名(国光、富永、野田、土居内)は受付の始まった日本選手権で出場記念Tシャツなどを貰いながら、会場の隅で試合の始まるのを待っていた。
とは言え、全員がそれぞれ結構リラックスした状態。特に国光など持込んだキリンビールの法被に着替えてノリノリである。まぁ、単に夜行バスによる強行軍でナチョラル・ハイになっていただけかもしれませんが。


左から土居内、野田、富永


法被に着替えた管理人


★ 第1ドラフト

 初日はブースタードラフト戦で6回戦。今日のさいてい目標は4-2。地方勢に厳しいドラフトと言われていますが、密かに自分は自信を持っていました。というのも、2ヶ月前からインターネット上でドラフト戦を練習できるネットドラフトで練習をしていたので、軍人レベルには勝てないにしろ、他の地方勢のデュエリストに比べると有利であろうと思っていたのです。
 さて、卓に着くととなりは技の達人(裏)の信下さん、対面には山原さんと強力デュエリスト、そして驚く事に先のネットドラフトで散々練習をしていた白井さんも同じテーブル。特に直接の上家は信下さんと、タイトなドラフトになりそうな予感。
 さぁ、運命の第1パックで突きスタート。第2手、第3手と殺し、蛆虫療法と黒の除去が取れた事で、上は黒くないと判断。黒赤のビートダウン速攻をイメージしながらドラフト開始。
 実はこの時点で大きな勘違いをしているのです。第2手第3手と黒の優秀カードが流れてきた事によって、「上からは無条件に黒が流れてくるもの」と勘違いして、それにとらわれ過ぎた状態でドラフトを続けており、優秀な緑カードを下家に流しつづけていたのです。やはり、初めての大舞台で舞い上がっており、流れが見えていなかったと言えるでしょう。
 その事に気がついたのは第1パックも中盤を過ぎた頃から。慌てて進路を緑に変更したものの既に遅し。緑を下に流し過ぎた為に逆順でも緑の優良カードは廻ってこない。そんな調子で3パック目のネメシスまで無為に終わってしまったのです。
 できあがったデッキは、第1色は緑、第2色が赤、そして余りのカードの弱さに泣く泣く第3色として黒の除去を入れたデッキ。正直、ここで自分の日本選手権は終わった・・・・とガックリ状態で第1戦を迎える事となります。

 なお、ドラフト中自分の後ろで自分のドラフトを見ていた野村のドラえもんは「終わったな・・・」と場を去っていた事からも如何に自分のドラフトが失敗していたかが分かろうというものです。

・ 第1戦 山原さん

 いきなり、山原さんと対決。山原さんとは妙な繋がりがあります。山原さんが予選を突破した東海地区予選。終盤戦でテーブルジャッジをしていた自分は、そこで山原さんの緑コントロールデッキ(通称つかコン)を目にします。自分が出場する中国地区予選に持ちこむデッキを決め兼ねていた自分は、山原さんのデッキの情報を有田くんより聞いて、見事そのデッキで中国地区予選を突破し、今こうして山原さんと対峙しているのです。
 さて、山原さんのデッキは赤黒デッキ。1本目は山原さんの優秀な赤黒の除去の前に、押し切られて負け。デッキの力が違い過ぎます。
 2本目、こちらの方も決して廻りが良いわけではないのですが、山原さんのデッキの廻りがこちら以上に悪くて、勝ちを拾うものの、それでも薄氷を踏む勝利。が、勝ってもそんなものですので、山原さんのデッキが本領を発揮した3本目、勝てるはずもなく撃沈。

・ 第2戦 白井さん

 今度は1daydraftで何度も対戦している白井さんがお相手ですか?(^^;)今度の彼のデッキも赤黒。こちらは殺しを入れるために無理な3色デッキ。その殺しが役立たず。1本目はそれなりに戦えて、白井さんのLifeを4まで削ったのですが善戦もそこまで。2本目はアッというまに死んでいました。とほほ。白井さんの涙の雨が微妙に効いていました。

・ 第3戦 長谷川さん

 チームみやけんの長谷川さん(青黒)とこの卓での最終戦。既に2敗を喫して後が無い自分。やっとの事でブラストダーム2匹が火を噴いて、2-1で勝つことが出来ました。


末席に沈む管理人


★ 第2ドラフト

 不本意ながら1-2となってしまった人の集まるドラフトの席に。(^^;)周りを見回すと、昨年の日本代表の田口さんがいたり。ここで、3連勝をしないと2日目以降は意味のない戦いになってしまうわけで気合いが入ります。
 散々、1daydraftで練習をしてきて、MM、MM、NSのドラフトでは、緑赤・・・特に緑はやりたくない色と分かっていたはずなのに、結局第1卓では緑赤メインのデッキを作ってしまったわけで、今度こそ白青または白赤のデッキを作ろうと思いながらスタート。
 さて、初手パック・・・目立つカードはDrake HatchlingとMonkey Cage。両方欲しい・・特に今度こそ青をやりたいと思っていた自分には前者は欲しい・・・でも、どう考えても後者の方が強力カード。迷いに迷ってMonkey Cageでスタート。
 さて、2手目。Stinging Barrierが光る。ここで、これを取ればいいモノを、この日の自分は何を考えていたのか、さっきのパックでDrake Hatchlingを流していることで、下家も青くなると思いこみ、青をさっさと諦めるオレ。何のことはない、上家は下家をコントロールする事が出来るので、青で突っ張れば全然okだったはずなのに・・・・
 で、やってはイケナイと決めたはずの緑のカードをとって、後はズルズル負け負けドラフト一直線。気がつけばまたもや緑赤。火力はLunge、Thunderclap、Rupture、Sizzle2、Flame Rift2と、アホなくらいあるものの、計算出来る戦力はブラストダーム1体のみ。どうやって勝てと?完全に終わりました。オレの日本選手権。

・ 第4戦 三田村さん

 勝てるわけも無く、ザクッと死亡。

・ 第5戦 福田さん

 勝てるわけも無く、ザクッと死亡。

・ 第6戦 Bye

 もうどうやってもTop8はあり得ない星勘定。せめて最後は勝って、次の日のスタンダードを頑張ろう・・・と思った矢先に・・・・あははははははは・・・・もう笑うしかありません。ここで、完全にモチベーションは切れて、Dropを決意。


有田くんに折檻される管理人


★ 初日終わって

 廻りの方から、「せっかく来たんだから」と言われたのですが、一度切れたモチベーションを再び取り戻す自信もなく、会田さんに「明日お手伝いできますか?」と落ち武者ジャッジ宣言をして、とぼとぼと野村ドラえもんの家に帰るのでした。
 なお、他の四国勢ですが、富永くんもボクと同じく第1ドラフトで沈み、第2ドラフトでもパッとせずにそのまま轟沈。野田くん、土居内くん、木目くんは第1ドラフトを2-1で乗り越えたものの、第2ドラフト終わってみれば、野田くんと土居内くんが3-3で2日目の決勝トーナメント進出は数字上は希望を持つ程度で、四国勢の日本選手権は事実上初日で終わってしまったのでした。


初日で終わった四国勢。左から頑張った順。(^^;)


(番外編)組長、お誕生日おめでとうございます

 この日誕生日を迎えたフジケン組長は、組長を慕う皆さんから祝福を受けていました。見た目は怖い人ですが、とっても良い人です。でも、眠いからと言って会場でシャドーボクシングするのは勘弁して下さい。(^^;)


皆さんから祝福される組長


★ 2日目(PT−NY東京予選)

 2日目からはスタッフというわけで、一般よりもちょっとだけ早い8時前に会場に着くなり、会場まわりの異様な空気に圧倒されてみたり。というのも、2日目はカードゲームフェスタ2000が日本選手権と平行で開催されるとあって、そのプレミアカードなどを目当てとしたと思われる人々が、長蛇の列を作っていてびっくり。
 自分はスタッフなので、さっさと会場に入ってまずはDCIのスタッフの皆さんにご挨拶。この日の自分のお仕事はニューヨークPTQ東京予選(チームリミテッド)のジャッジ。さすがに日本選手権のジャッジは出来ません。(自分は参加者の一部ですから)

 さて、ジャッジをしていて面白いトピックスを拾ってみました。


前代未聞の落ち武者ジャッジの管理人
(こんな事もあろうかとジャッジの服も持っていたらしい)


・ストップウォッチがない!

 PTQのタイムキーパー用の時計がない!とDCIのスタッフの方が大慌て。そんなこともあろうかと?自分が高知大会で使っているキッチンタイマーを提供して一安心。・・・って、なんでオレはこんなものを持ってきているんだ?

・斬新!エンペラー戦

 今回のPTQにはマジで狙っているチームから、ほのぼのチームまで様々。そんな中、如何にも初心者連合チームが出場していたのですが、デッキ構築中に斬新な質問が。
「チームメイトのPlayを隣から助けても良いのですか?」・・・・それはエンペラー戦です。(^^;)

・長丁場!スイスドロー8回戦

 35チームが参加しての今回の予選。進行はまずは予選ラウンドとして8回戦を行い、その後上位2チームによるチームロチェスター戦を行うことになっていました。
 タイムスケジュールを見てみると、決勝が終わるのは23時!?それも順調に進んでの前提・・・・死ぬルー

・マイクなしで絶叫

 35チームという事でそれほど多くない人数・・・と言っても105名ですね。トーナメントの進行ではマイクが必要な人数。え・・・マイク無しですか?(^^;)というわけで、ハンドマイクが来るまで、トーナメントの説明のために絶叫していた自分がありました。
 なお、日本選手権で参加していた富永くんの証言によると、「こっちまで声が聞こえていました」だったとか。

・デッキチェックの恐怖

 PTQということで、通常のトーナメントよりも厳しいルールを適応して行っていましたが、参加者の中にはチーム戦になれていない人も多かった模様。(まぁ、普通の人は余りやっていないよね?)その証拠に?デッキ構築時間が過ぎてもデッキリストが出来ていないチームが続出、スタートが若干遅れてみたり。
 で、ランダムデッキチェックをすると出るわ出るわの記入ミス。毎回のようにマッチロスを言い渡される人が出現することに。
 その中でも印象に残った記入ミスは「不自然な飢え(MM)」と「不純な飢え(NS)」を勘違いして、デッキリストには「不自然な飢え(MM)」が1枚となっているのに、実際のデッキには「不純な飢え(NS)」が入っていたり。(デッキリストに「不純な飢え(NS)」にはチェックなし)
 また、ランダムデッキチェックの結果、始まる前からチームの敗戦が決まったところも出たりしてかなり大混乱。皆さん落ち着いて記入しましょう。(^^;)

・救われた一言

 この日は結局、会場の問題で決勝戦は後日行うことになり、予選ラウンドが終わった時点で打ち切り。と言っても8回戦終わった時点で21時でしたが。(^^;)
 日本選手権惨敗でちょっと落ち込みぎみだった気分の自分でしたが、最後の最後で救われた言葉を参加者の1人から頂きました。「偉そうにしたりしてイヤーンなジャッジが多い中、こんなに話しやすいジャッジの方は初めてです」とのこと。
 自分は、高知でジャッジや大会の運営をしているときは、「来ていただいた方には良い気分で帰ってもらう」と考えながらやっているのですが、それがここ東京でも評価されたことは、本当にうれしかったですね。これからも頑張ろう!


後日の決勝戦で優勝したぴよぷーツルニック
左より鶴田慶之さん、 金澤尚子さん、藤枝勇さん


★ 2日目の四国勢

 さて、2日目の四国勢。この人彼らが選択したデッキは、富永くんは赤茶、土居内くんは緑ストンピー、野田くんは自分が広島で使っていたつかコン、木目くんが補充と言うラインナップ。
 緒戦でまず木目くんがDropOut。富永くんは当たる人々から「あ、富永さんですね。HPでよく見ています。デッキは赤茶ですね?」とデュエルする前からデッキがバレていたりして、おいらを恨んだと恨まないとか。土居内くんは中盤まで良い調子だったものの、有田くんの自殺黒に叩きつぶされて万事休す。野田くんもプロセッサー・トークンで用意した広島カープトークンで「町田打ったぁ!」とPlayしてみたりしながら中盤を行ったり来たり・・・という成績でした。


放心状態の土居内くん


中村さんとニアミスの富永くん


★ 最後に

 結果は見ての通り、今回の日本選手権での四国勢は惨敗という結果に終わりました。ですが、スタンダードに関してはそれほど中央と差があるわけではないと認識できました。問題はリミテッド戦。ここで、もろに経験の差が現れた結果となり、四国勢はこの「地方切り捨てドラフト」を今年も突破することが出来ませんでした。(自分が記憶する限り、初日のドラフトを4-2で突破した四国勢は小林昇さんだけ)
 これからは、リミテッド戦・・・特にドラフトに関しては力を入れて、地力の向上を目指さないと、この「地方切り捨てドラフト」で涙を飲み続けることとなるでしょう。
 しかし、望みがないわけではありません。よいお手本は近くにありました。岡山です。今回の日本選手権で岡山から高校生の小野田くんが日本代表に選ばれました。聞くところによると、ドラフトに関しては岡山のドラフトの有力メンバーが彼ら日本選手権組を囲んで、毎日のようにドラフトをしていたとのこと。
 高知(四国)のMTGは「岡山に追いつけ追い越せ」を目標にしてきましたが、まだまだ差があったことを今回思い知らされたことでした。

 来年こそはこのリベンジを! 高知の(四国の)皆さん、一緒に頑張っていきましょう!

トーナメント参戦記に戻る